がん患者を救う
金の目印
ゴールドマーク
このホームページについて
フィデューシャルマーカ.comは、放射線治療の際に使用する金属製の目印
【フィデューシャルマーカ】に関する情報提供を目的として開設されました。
放射線治療は、手術、薬物療法(抗がん剤治療)と並ぶがんの3大治療法の1つです。
そして、フィデューシャルマーカはより質の高い放射線治療を行うために使用されています。
フィデューシャルマーカって何なの?
どんな風に金属を埋め込むの?
金属を埋め込んでも問題ないの?
そんな疑問をお持ちの方に役立てていただきたいホームページです。
がん治療の種類
がん治療には大きく3つの選択肢があります。
手術
薬物療法(抗がん剤治療)
放射線治療
メリット | デメリット | |
---|---|---|
手術 | ・1回で治療が終わる ・実際に取った腫瘍を観察できる(病理診断) ・縮小手術や腹腔鏡下手術の発展で入院期間も 短くなりつつある |
・身体にメスを入れるため、創部の治癒や全身の 回復にある程度時間がかかる ・一生傷が残る ・再発した場合の再手術が難しい |
薬物療法 | ・目に見えない転移にも効果がある ・外来通院でできる場合もある ・再発防止のために手術/放射線治療の追加治療 として使われることが多い |
・癌の種類によっては効かない場合もある ・嘔気・脱毛・手足のしびれが出ることがある ・治療をすることで身体的負担が強い場合もある |
放射線治療 | ・多くは通院での治療が可能 ・手術に比べて身体への負担が少ない (治療は寝台の上で寝ているだけ:機械が動く) ・身体の機能や形態を温存しながらの治療が可能 (喉頭がんなど) |
・通院期間が1~2ヶ月かかる場合がある |
メリット | |
---|---|
手術 | ・1回で治療が終わる ・実際に取った腫瘍を観察できる(病理診断) ・縮小手術や腹腔鏡下手術の発展で入院期間も短くなりつつある |
薬物療法 | ・目に見えない転移にも効果がある ・外来通院でできる場合もある ・再発防止のために手術/放射線治療の追加治療として使われることが多い |
放射線治療 | ・多くは通院での治療が可能 ・手術に比べて身体への負担が少ない(治療は寝台の上で寝ているだけ:機械が動く) ・身体の機能や形態を温存しながらの治療が可能(喉頭がんなど) |
デメリット | |
---|---|
手術 | ・身体にメスを入れるため、創部の治癒や全身の回復にある程度時間がかかる ・一生傷が残る ・再発した場合の再手術が難しい |
薬物療法 | ・癌の種類によっては効かない場合もある ・嘔気・脱毛・手足のしびれが出ることがある ・治療をすることで身体的負担が強い場合もある |
放射線治療 | ・通院期間が1~2ヶ月かかる場合がある |
この中で放射線治療はがんを切らずに治すことができるため、
近年注目されていますが、一方でデメリットもあるため、
選択されにくい治療法となっていました。
しかし、フィデューシャルマーカを使用することで
放射線治療のデメリットを補うことができ、より選択しやすい
治療法となっています。
放射線治療の課題
放射線治療では、実際の治療をする前にレントゲンやX線CT検査で得られる画像を用いて
放射線を照射する位置をコンピューターを用いて計算、計画します。
放射線の照射は事前に決定した位置に照射しますが、呼吸などにより臓器の位置がずれると
精確に照射できない場合があります。
放射線治療の流れ
1.放射線治療外来での診察
2.固定装具の作成と
治療計画用CTの撮影
3.放射線治療計画
4.放射線の照射
フィデューシャルマーカを使うと
フィデューシャルマーカを事前に体内に埋め込み、放射線を照射する際に
その臓器に留置された金属を目印として照射位置を決定します。
臓器の位置が動いた場合でも精確に照射することができ、放射線治療の精度が上がり、
がんの制御や副作用の抑制効果が期待できます。
放射線治療の流れ
(フィデューシャルマーカ使用時)
1.放射線治療外来での診察
2.フィデューシャル
マーカ留置
3.固定装具の作成と
治療計画用CTの撮影
4.放射線治療計画
5.放射線の照射
フィデューシャル
マーカの特徴
1
素材は純度の高い金などで
治療終了後も取り出す
必要がない
2
大きさは直径1㎜以下、
長さは10㎜~20㎜と
非常に小さい
3
設置時に切開することなく
注射針で留置可能
よくある質問
Q1. 体内に金属が埋め込まれても空港の金属探知機に引っかかることはないか?
ありません。マーカーの重量はごくわずかで、金属探知機などでは検出することができませんのでご安心ください。
また、留置していることが、国内外を問わずご旅行の妨げとなることはありません。
Q2. 日常生活(スポーツ等)の妨げにならないか?
なりません。マーカーのサイズは非常に小さく、マーカーが体内に存在していることを感じることはありません。
また、激しい運動をしても脱落する心配はなく、通常通りの生活を過ごすことができます。
Q3. マーカ留置の手技で発生する痛みは少ないか?
生じる痛みは、マーカを挿入するための針を刺す時のもので、マーカ自体による痛みは発生しません。
Q4. 金属アレルギーのリスクはあるか?
使用している素材は、99.5%の金と0.5%の鉄です。これまで、マーカー留置に由来する金属アレルギーの報告はありませんが、必ずしも100%の安全を保証するものではありません。主治医と十分にご相談ください。
Q5. どこで実施している?
ゴールドアンカーの取り扱いを行っている施設は、ページ下部の「病院の導入状況を確認」ボタンよりご確認ください。(2021年10月時点)
Q6. かかる費用は?
保険適用にて実施される内容のため、各種自己負担金額の軽減措置を受けることができます。
入院日数のほか、年齢や所得によって自己負担額が異なるため、手技を予定している医療機関へご相談ください。
Q7. マーカ自体が放射線治療の効果を低下させることはない?
マーカの存在が治療用放射線に与える影響は様々な研究がなされております。
一般的に、2方向以上の照射を行う場合には効果を低下させるリスクが低いことが確認されております。
詳細については治療部位や照射方法によって異なりますので、主治医と十分にご相談ください。
Q8. MRI検査等の他の画像診断に影響はあるか?
問題ありません。非常に小さいマーカであるため悪影響を及ぼすリスクが少なく、MRIでの金属アーチファクトも生じにくい設計となっています。
Q9. 温熱療法(ハイパーサーミア)の実施に影響はあるか?
使用しているマーカはごく少量の金属であるため、基本的には悪影響を及ぼしません。詳細については治療部位や照射方法によって異なりますので、主治医と十分にご相談ください。
お問い合わせ
フィデューシャルマーカーの利用をご希望の場合は、
各病院・担当医にお問い合わせください。